後に名君と呼ばれることになる佐賀鍋島藩の藩祖である鍋島直茂が、幼いころにお世話になったお寺の住職に、お礼をするために「何なりと望みの品をお届けしましょう!」と話したそうです。
その鍋島直茂公の言葉に、住職は「それでは、一生の間、こんにゃくを食べたいと思います」と答えたそうです。
そんな住職の申し出を聞き入れた鍋島直茂公は、一日おきに使者をお寺に通わせて、住職の元に“こんにゃく”を贈り続けた……と、佐賀鍋島藩に伝わる武士のための心得書「葉隠」に記されています。
もしかしたら、日本で最初の“こんにゃく”のギフトセットだったのかもしれません。
(2010年01月22日)
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